英語は「暗記」ではなく「理解」で伸びる ― 坪井英語塾が丸暗記をしない理由

「英単語を何回も書いて覚えたのに、テストになると使えない」

「文法の問題集をやったのに、英作文になると手が止まる」

こうした経験はありませんか。保護者の方からも、「勉強しているのに成績が上がらない」というご相談をよくいただきます。

私は1969年に父が創業した坪井英語塾を引き継ぎ、30年以上英語を教えてきました。その中で確信していることがあります。英語は「暗記」ではなく「理解」で伸びるということです。

丸暗記では「応用」ができない
たとえば、「This is a book.」という文を丸暗記したとします。では、「あれらは犬です」を英語にできるでしょうか。

丸暗記しかしていない場合、「Those are dogs.」にたどりつくのは難しいのです。なぜなら、「なぜ This が Those になるのか」「なぜ is が are になるのか」「なぜ dog に s がつくのか」を理解していないからです。

英語の文章は、ルールに従って組み立てるものです。そのルールを理解していれば、初めて見る文でも自分の力で作れるようになります。逆に、ルールを理解せずに文をたくさん暗記しても、少しでも形が変わると対応できません。

「なぜそうなるのか」がわかると、英語は変わる
私の塾では、英文法を教えるとき、必ず「なぜそうなるのか」から説明します。

たとえば、be動詞の am / are / is の使い分け。多くの生徒さんが「I am, You are, He is…」と呪文のように覚えています。でも、「なぜ He のときは is なのか」を聞くと、答えられない子がほとんどです。

答えは単純です。「主語が I のとき → am、主語が You または複数のとき → are、それ以外 → is」。これだけです。He だけでなく、My father でも、That dog でも、This book でも、「それ以外」なので is になる。このルールを理解していれば、どんな主語が来ても迷いません。

暗記は「I am, You are, He is」の3パターンで止まりますが、理解は無限に応用が利きます。

時間はかかる。でも、それが一番の近道
正直に言えば、「理解」を重視する指導は時間がかかります。丸暗記なら5分で終わることを、仕組みから説明すると30分かかることもあります。

私はよくこう言います。「ファーストフード的な指導はしません。時間はかかっても、栄養たっぷりのお母さんの料理的な指導をします」と。

最初は遠回りに見えるかもしれません。でも、基礎を理解した生徒さんは、あるところから急に伸びます。否定文も疑問文も、新しい文法が出てくるたびに「ああ、あのルールの応用だ」と自分で気づけるようになるからです。

他の塾で英語を勉強してきたけれどうまくいかなかった、という生徒さんも多く通ってくれています。そうした子たちが、基礎に戻って「なぜ」を理解しなおすことで、英語が楽しくなっていく姿を、私は何百人と見てきました。

穴埋め問題では、本当の力はつかない
もうひとつ、大切なことをお伝えします。

よくある英語の問題に、こういう形式があります。

What ( ) this?  1. is  2. are  3. do

選択肢があれば、なんとなく「1. is」を選べてしまいます。でも、これで「できた」と思うのは危険です。

私の塾では、こうした穴埋め問題は使いません。代わりに、白紙の状態から英文を1から書いてもらいます。「あなたのお父さんは英語の先生ですか」を英語にしてください、と。

書けなければ、何がわかっていないのかが明確になります。書けたなら、本当に理解している証拠です。これが一番正確な実力の確認方法だと、私は考えています。

まとめ
英語の成績を上げるために必要なのは、大量の暗記ではありません。「英語の文章がどういうルールで組み立てられているのか」を理解することです。

理解には時間がかかります。でも、一度理解したルールは忘れにくく、応用が利きます。それが、暗記との一番大きな違いです。

英語が苦手だと感じているなら、まずは基礎に戻って「なぜそうなるのか」を確認してみてください。遠回りに見えるその一歩が、実は最短ルートだと私は思っています。

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この記事で触れた「英文の作り方のルール」は、坪井英語塾の公式サイトで体系的に解説しています。be動詞と一般動詞の区別から、否定文・疑問文・時制まで、全16回の講座を無料で読めます。

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